更年期の頭痛に漢方。鎮痛剤が要らなくなり更年期障害も解消

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更年期障害の頭痛で苦しむ女性の画像

更年期の頭痛に漢方。鎮痛剤が要らなくなり更年期障害も解消

女性は7の倍数で体に変化が現れるといいます。7×7=49歳頃に女性は閉経を迎えその前後に更年期障害の悩みが多くなります。今回は更年期障害の症状の一つでもある、更年期の頭痛と漢方についてお届けします。鎮痛剤に頼らずに済む体質改善に漢方をお役立て下さい。

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危険な頭痛に注意

まず初めに注意しておきたいのは、更年期の頭痛には脳出血やくも膜下出血など脳の病気が原因で起こる危険な頭痛もあります。急な激しい痛みに襲われた時や長引く頭痛の時はまず専門医を受診し早急な治療の必要がないと判断された場合に漢方の体質改善に取り組むことをお勧めします。

更年期の頭痛 2つのタイプ

漢方では更年期の頭痛をどのように考えて治療法を組み立てるのでしょうか。
更年期の女性に限らず、女性は2つの理由で頭痛の悩みを訴える方が多くいらっしゃいます。

一つは女性特有の生理による原因と、もう一つは女性は元々胃腸の働きが弱い体質の原因があるためです。

血熱が原因の更年期 頭痛

漢方で血熱(けつねつ)と呼びますが生理は血液中の熱を体外に取り出す働きだと漢方では考えています。
更年期を迎える女性は、生理の量が減ったり、逆に増えたり滞りがちになり、血液中の熱が取り出せず血熱が増すのです。

頭に血が上ると言いますが血熱の行き場所が、熱が集まりやすい頭部上半身に集中し頭から湯気を立てるように熱気が上昇するのが血熱の原因による更年期の頭痛です。

胃腸虚弱が原因の更年期 頭痛

胃腸の働きが弱い原因の頭痛とは、そもそも女性は男性に比べて胃腸の働きが不活発な方が多いのです。それは女性が普段から血液循環を子宮・卵巣周辺に多く巡らせているため、胃腸への血液循環がお留守がちになりやすく普段から胃腸の働きが不活発になりやすいためです。

私たちの体は食べ物を体の中で熱エネルギーに変えて維持しています。したがって体の中にはいつも熱が充満していますが、一方で余分な熱を体の外に取り出してバランスを取っています。

例えば、大便や小便は食べかすや水を取り出しているだけではなく体内の熱を外に取り出す手段です。さらに汗によって皮膚表面から熱水蒸気の形で熱を発散させて取り出しています。

胃の働きが弱いと飲んだり食べたりしたものを下へ送れずお腹がチャプチャプしたり、腸の働きが弱く飲食物が滞ると働きを高めるため余分に血液を胃腸に送らなくてはならず、一方で皮膚表面への血液循環が不足して皮膚から熱を取り出せず、熱がこもり頭痛を起こしやすくなると漢方では考えています。

参照 更年期障害をスッキリ解消!貴女におススメ漢方4処方

頭痛以外の悩みも漢方でスッキリ解消

更年期障害に現れる症状は頭痛以外にもめまいやホテリ等たくさんの症状がありますが漢方が優れているのは症状の原因を見極めてそれに合った漢方薬を飲めば、さまざまな症状が一網打尽に解消できる可能性があることです。

ここでは更年期や更年期障害の頭痛に血熱が原因で起こる頭痛と胃腸の働きが悪い原因で起こる頭痛の2つのタイプに絞って体質原因別の漢方薬をお教えします。

血熱が原因で起こる更年期頭痛に通導散

更年期の頭痛のイメージ画像おススメは通導散(つうどうさん)です。前述のとおりこの漢方薬は血液中の熱が取り出せず血熱が増して頭に血が上る状態で頭部上半身に集中し頭から湯気を立てるように熱気が上昇する原因で起こす、血熱による更年期の頭痛を改善する漢方薬です。

以下の症状の目安を参考にして短期間試して合う合わないを見極めながらお飲み下さい。

通導散を選ぶ場合は、熱気の上昇によるのぼせや赤ら顔を一つの目安にして下さい。また便秘で便が硬い、血圧が高め、更年期障害の下腹部痛を目安にして、ズキズキ・ガンガンの頭痛を目安にお試しになるのが良いでしょう。

血熱が原因の更年期頭痛 もう一つのタイプに五苓散

血熱の頭痛でもう一つのパターンは胃内停水(いないていすい)で血中に水が入らず血熱を起こす症状です。

水をたくさん飲んで血液を薄めなさいと聞くことがありますが、飲んでも胃がチャプチャプするばかりでいっこうに咽喉の渇きが治まらないということがあります。

このような時も激しい頭痛を起こすことがあります。胃内停水して起こす頭痛には五苓散(ごれいさん)がよく効きます。血熱の更年期頭痛の漢方を飲む場合は、五苓散を併せて飲むのがお勧めです。

前述の通導散と一緒に飲んでも良いでしょう。また、更年期障害をスッキリ解消!貴女におススメ漢方4処方ブログで紹介した血熱が原因の柴胡加龍骨牡蛎湯や、月経前症候群 (PMS) イライラ怒り易い症状の改善は血熱を治す漢方ブログでご紹介した抑肝散加陳皮半夏に五苓散を併せると、血熱が原因の更年期障害の頭痛によく効くと思います。

参照 更年期障害をスッキリ解消!貴女におススメ漢方4処方

参照 月経前症候群 (PMS) イライラ怒り易い症状の改善は血熱を治す漢方

胃腸虚弱が原因の更年期頭痛に呉茱萸湯

頭痛が治った女性のイメージ画像更年期の頭痛もう一つが胃腸の働きが弱いことが原因の頭痛です。このタイプの頭痛に河合薬局のお勧めは呉茱萸湯(ごしゅゆとう)と釣藤散(ちょうとうさん)です。

いずれの漢方薬も胃腸の働きが弱いために血液循環を胃腸に取られ頭部上半身・皮膚表面に血を巡らせずに熱が滞って起こす頭痛によく効きます。

参照 河合斎の傷寒論 金匱要略に用いられている薬物・薬能

によると 呉茱萸湯の主成分である呉茱萸は 胃の働きを援けて熱気が下から上に逆流するのを防ぐ効果があります。釣藤散の主薬の釣藤鈎は、胃の働きが弱く熱気が上がって来る状態を散じます。

さらに頭内の血管拡張、降圧作用があります。呉茱萸も釣藤鈎も似た働きですが配合されている他の生薬の組み合わせから呉茱萸湯がよく効く更年期の頭痛のタイプは、手先の冷え、胃腸が弱くゲップをしやすかったり、お腹が冷たいような体質の方にお勧めします。

釣藤散がよく効くタイプの更年期頭痛は血圧が高めで、胃の働きは呉茱萸湯タイプよりもっと強く五苓散を組み合わせてお勧めしたい体質の方の更年期の頭痛です。

長引く頭痛に瘀血(おけつ)治療

私たちの体は悪いところがあるとその場所に血液を集めて自力で治そうとします。新鮮な血液がスムーズに届くかどうかが自然治癒力が活発に働くかどうかの決め手です。

ところが瘀血(おけつ)が血液の流れを滞らせているとせっかくの自然治癒力が上手く発揮されません。長引く更年期の頭痛を改善するためには症状を改善する漢方薬と瘀血を治す漢方薬を併せて飲むことが大切です。瘀血を治すことが体に備わっている自然治癒力を高めて治そうとする力を活発にするのです。

まとめ

更年期の頭痛に使う漢方薬は検索してみると分かりますが、ご紹介した漢方薬以外にもたくさん出てきます。更年期障害の頭痛に使う漢方薬を選ぶ基準は血熱の程度、胃腸良し悪し、瘀血の有無などを考慮することが大切です。

さらに更年期の頭痛に漢方を使う大きな意義があります。頭痛の対症療法として鎮痛剤を常用するだけの一時抑えの治療ではなく更年期頭痛の漢方治療はお伝えしてきたように女性が更年期を迎えた体がどのようになっているのかを考え、さらに頭痛を起こす原因や体質を考慮した薬です。

漢方の更年期頭痛の治療は、更年期の辛い頭痛を治すだけでなく、更年期障害に現れる様々な体の不調を治してスッキリ体調を整える体質改善につながっているのです。
ですから、漢方の更年期頭痛の治療は今後の健康な体を維持するためにとても大きな意味があることなのです。

ここでお伝えしたかったのは、更年期の頭痛の漢方薬を選ぶ時、行き当たりばったりに漢方薬を選ぶのではなく、漢方では更年期症状をどのような体の原因で起こしていると考えているのか、体質の原因、長引く症状では瘀血の手当てを考慮することが大切です。

さらに、更年期障害の悩みでは自律神経の不調和が多く見られます。河合薬局では自律神経を整えるレム(LEM=シイタケ菌糸体培養培地抽出物)を併用して喜ばれることが多くあります。お困りの方はご相談下さい。

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