霰粒腫(さんりゅうしゅ)を漢方薬で改善するための知識と処方例

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霰粒腫で悩む女性のイメージ画像

霰粒腫(さんりゅうしゅ)を漢方薬で改善するための知識と処方例

あなたは霰粒腫の症状にお悩みではありませんか?霰粒腫は眼瞼のマイボーム腺に脂が詰まるのが原因です。霰粒腫は症状がないことが多いのですが炎症が起きるとかゆみ、腫れ、痛み症状を起こします。治療法は点眼薬や切開して内容物を排出させます。今回は漢方薬で霰粒腫がきっかけの炎症によるかゆみや化膿を改善する知識と処方例についてお届けします。あなたの霰粒腫の悩み解決にお役立て下さい。
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手術が必要な霰粒腫に注意

はじめに注意して頂きたいのは霰粒腫の中には痛みや化膿がなくしこりが大きくなり手術が必要な霰粒腫もあります。自覚症状があまりなく長引く症状の場合は専門医を受診し早急な治療の必要がないと判断された場合に漢方薬の体質改善に取り組むことをお勧めします。

霰粒腫の症状

前述のとおり霰粒腫は瞼のマイボーム腺という皮脂腺に脂が詰まるのが原因です。この脂の目詰まりが取れなかったり、目薬を付けてもゴロゴロした違和感が治らない、などの自覚症状が長引き、さらに患部を傷付けたり汚れが原因で炎症を起こすとかゆみや化膿を起こします。

ニキビと同じ治し方

漢方では霰粒腫をニキビと同じ治し方で改善を図ります。ニキビの漢方薬は皮脂腺に脂が詰まった白ニキビ治療、少し炎症を伴う赤ニキビ治療、膿を持った化膿ニキビ治療に分けて対策を立てます。霰粒腫の漢方薬治療も同様に考えてよいと思います。

皮脂腺の脂詰まりに十味敗毒湯

霰粒腫で軽い症状の場合や初期の症状で白い脂が詰まって見え、かゆみや痛みなどの症状がない時は十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)をお勧めします。

炎症がある時は黄連解毒湯

霰粒腫で皮脂に細菌感染などが原因で赤くなったりかゆみなどの炎症がある場合は前述の十味敗毒湯に黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を組み合わせてお勧めします。

腫れや膿がある時は排膿散及湯

霰粒腫で化膿を起こし黄色い膿が出て痛みやかゆみ症状を起こしている場合は、前述の十味敗毒湯に排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を併せてお勧めします。

排膿散及湯には膿を排出してくれる効果があります。河合薬局では十味敗毒湯と排膿散及湯を飲んで7日ほどで膿がはじけるようにたくさん出てスッキリしてしまったという相談事例がありました。

霰粒腫の再発予防

霰粒腫が出来た時の漢方薬は症状に応じて前述の方法でよいと思います。しかし10年近くも霰粒腫を繰り返している悩みを抱えている方も少なくありません。

たびたび再発する霰粒腫の漢方対策は大小便の出方や胃腸の良し悪し、女性なら生理不順など体質の原因がないかをチェックして予防のための体質改善に取り組むことが大切です。

さらに後述する発芽ハトムギエキスを毎日続けることで再発予防の手助けになる筈です。

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