前立腺肥大で夜中のトイレが近い症状を治す漢方薬の知識と処方例
前立腺肥大で夜中のトイレが近い症状を治す漢方薬の知識と処方例
あなたは前立腺肥大で夜中のトイレが近い症状にお悩みではありませんか?50歳以降の男性に悩みが多い前立腺肥大症は前立腺が肥大して起こる病気です。尿の勢いが悪い、尿がなかなか出ない、力まないと尿が出ないなど様々なおしっこに関係するトラブルが起こります。今回は特に漢方相談が多い前立腺肥大が原因で夜中のトイレが近くなる悩み症状を治すための漢方薬の知識と処方例についてお届けします。
症状の重い前立腺肥大に注意
初めに注意しておきたいのは、前立腺肥大症の中には自覚症状のないものから前立腺の肥大が大きく尿が出ずに腎臓障害を起こすほど症状が重くなる場合もあります。自覚症状が強い場合や長引く症状には十分注意しながら漢方の体質改善に取り組んで下さい。
前立腺肥大 漢方薬の代表 八味地黄丸
前立腺肥大で夜中のトイレが近い症状を治すための漢方薬は他にもありますが、最も代表的な漢方薬は八味地黄丸(はちみじおうがん)です。八味地黄丸の効能や効果には夜中のトイレが近い症状以外にも男性更年期障害に伴う様々な症状に使われます。
・下半身の脱力感、性欲の減退などの生殖機能の衰え
・気力・精力の減退
・冷え、しびれ
男性更年期障害以外では
・頻尿・夜間頻尿
・排尿困難
・前立腺肥大症
・腰痛
・坐骨神経痛
・かすみ目
八味地黄丸 腹証の自己チェック
前立腺肥大で夜中のトイレが近い症状で八味地黄丸を飲む前に試して欲しいのが腹証(ふくしょう)の自己チェックです。
やり方は仰向けに横になり膝を立ててお腹に力が入らない状態の姿勢になります。この姿勢でおへその直下を人差し指と中指を揃えて押してみます。臍下丹田に力を入れろと言いますがこの場所のことです。
この場所が指で押して軟弱でフニャとしている状態を臍下不仁(さいかふじん)と呼び腎虚(じんきょ)の症状の一つで八味地黄丸の適応症状です。
日頃「お腹に力が入らない」と感じている方も同じ症状だと考えられます。
腎虚については 漢方で予防! 男性更年期の原因と対策。八味地黄丸と貴禄宝の薦め 参照
飲むなら本物の八味地黄丸
河合薬局でお勧めしている八味地黄丸は最高品質です。漢方薬は天然原料であるため原料の良し悪しで品質に大きな差が出ます。
さらに修治(しゅうち)と呼ぶ作り方の良し悪しが重要になります。河合薬局で取り扱っている八味地黄丸については
前立腺がん予防の救世主? ブログを参照
効き目をさらに高める貴禄宝
前立腺肥大で夜中のトイレが近い症状を治すために八味地黄丸と併せて飲むと効果的な漢方薬がもう一つあります。それが貴禄宝S(きろくほう)です。
貴禄宝は、亀鹿二仙膠をもとにした処方です。亀鹿二仙膠の成分は亀板と鹿角、枸杞子と人参です。亀板は亀の甲羅で「腎」の「陰」を補います。「腎」は生命力や生殖力と関係する臓であり、「陰」は潤い冷ますものです。
一方で鹿角は鹿の角であり、「腎」の「陽」を補います。「陽」は温めて活力を生むものです。この二つは言うなれば相反する作用を持つものですが、人間の体の中で欠かすことのできない「陰」と「陽」を同時に補うことが「精」を強くするために必要と考えるのです。
私の相談経験では八味地黄丸と貴禄宝を組み合わせてお勧めすると短期間で前立腺肥大で夜中のトイレが近い症状が改善されることを経験します。
尿漏れや頻尿 腰の冷えを伴う症状
前立腺肥大で夜中のトイレが近い症状には前述の八味地黄丸と貴禄宝でかなり改善されると思いますが尿漏れや頻尿、腰が冷える自覚症状がある時は下腹部、さらに下半身の血流が悪いために起こる症状と考えて四物湯(しもつとう)を加えてみると良いと思います。
前立腺肥大の予防に八味地黄丸とヨクイニンを常用
ハトムギは玄米にも勝る穀物で、穀物の中では最も優れた栄養源であり、滋養強壮作用もあります。外殻を付けたままのものをハトムギと呼び、種子をヨクイニンと呼びます。ヨクイニンの成分中のコイクセエノライドにはマウスのエーリッヒ腹水癌に対しての延命作用があります。
また、ヨクイニン中の脂肪は吉田肉腫に対して著名な増殖防止作用のあることが東京大学 浮田教授によって報告されています。【平成薬証論 渡邊武著から引用】
このハトムギの効果を最大限に高め、しかも飲みやすくしたのが後述の発芽ハトムギエキスのゴールド三養茶です。
男性なら避けて通れない前立腺肥大で夜中のトイレが近い症状が現れる前から予防のために八味地黄丸と発芽ハトムギエキスを毎日お飲み下さい。