更年期障害に半夏厚朴湯がよく効く体質と原因、症状の見きわめ

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更年期の体調不良に苦しむ女性のイメージ画像

更年期障害に半夏厚朴湯がよく効く体質と原因、症状の見きわめ

半夏厚朴湯は更年期障害に使われる漢方薬の代表の一つですが半夏厚朴湯の効能効果にはおよそ更年期障害の症状とは異なるものが多くあります。咽喉、食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、です。ここでは半夏厚朴湯を漢方でどのようにとらえて選んでいるのかをご紹介します。

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更年期障害の原因は血熱

更年期障害をスッキリ解消!貴女におススメ漢方4処方で書きましたが、更年期障害に現れる辛い症状は、漢方で血熱(けつねつ)と呼ぶ血液の熱を体外に取り出せず滞った血液と共に熱が体内にこもってしまうことが大元の原因です。

更年期障害をスッキリ解消!貴女におススメ漢方4処方

ただし症状の現れ方は体質によって様々です。大量の汗をかく、発熱・寒気、頭に血が上りカァーとするなどの神経症状は血熱が強いタイプの方に現れる症状です。

逆に体が重だるくやる気が起きない、疲れやすい、冷え症状が強く現れる、めまい・フラツキなどの症状は、日頃から胃腸虚弱体質で皮膚表面の発散が悪い体質の方に起こりやすい症状です。

半夏厚朴湯は更年期障害の悩みの中で特にこのような体質、症状に適した漢方薬ですが、半夏厚朴湯の効能、効果を見てみるととりとめがなく、どのような原因で起きる症状に良いのかはっきりしません。

半夏厚朴湯の一般的な効能効果

【半夏厚朴湯 効能又は効果】
気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、神経性食道狭窄症、不眠症
【ツムラ半夏厚朴湯添付文書から抜粋】

婦人雑病脈証并治第二十二 5条 解説 河合斎の解説を読むと半夏厚朴湯が適する体質の原因が分かりやすくなります。
婦人咽中に炙臠(しゃらん)有るが如きは半夏厚朴湯これを主どる。
婦人雑病脈証并治第二十二 5条 解説 河合斎 参照

婦人が(男子に比べ陽気乏しいので起りやすい)、脾胃弱く陽気乏しいため胸膈に熱が鬱滞して心氣弱まり胃氣下らず喉の奥に焼き肉の切れが痞えた感じを訴える場合は半夏厚朴湯の主治である。
…食道筋の絞搾

元々女性は男性に比べ胃腸の働きが弱く皮膚から熱の発散が乏しいため胸膈に熱が滞り、心臓循環が悪くなり、飲食物を下へ送ってゆく働きも低下しやすい。そのような体質の人が喉の奥に痞えたような症状を訴える時は半夏厚朴湯を使いなさい、という内容です。

男女問わず胃腸虚弱が目安

婦人雑病脈証并治第二十二 5条 の解説から半夏厚朴湯が奏効する体の状態は
元々胃腸の働きが不活発で皮膚表面への血液循環が悪く体表からの発散が乏しいことが原因で起こる症状に効果があります。

・体が重ダルイ
・頭が冴えない
・やる気が起きない症状や

心臓循環が悪く上から下へ送ってゆく胃腸の働きも滞り逆流して上がってくるような・胃のムカムカ・咽喉の塞がり感、胸部に熱がこもった原因で起こる・咳・胸部不安感によく効く漢方薬です。

加味帰脾湯と合わせて使う

河合薬局では更年期障害の悩みに半夏厚朴湯をお勧めする際に、加味帰脾湯と合わせて使うことが多くあります。

漢方の立場から更年期障害をどう捉えているかでも書きましたが血熱を除く手当てが更年期障害の改善には大切ですから小柴胡湯を中心とした柴胡剤の漢方薬を組み合わせることが必要です。

数多くある柴胡剤の中でも半夏厚朴湯に合わせて使って喜ばれることが多いのが加味帰脾湯です。

更年期障害のイライラを改善する漢方薬の上手な選び方と具体例 も参考になります

60代女性の相談例 体がダルイ、気力がない

60代女性の相談例です。1年前にめまい、立ちくらみと貧血症状を起こし体力に自信がなくなってしまったそうです。やる気が失せて外出する気力も低下し朝、気分が落ち込んですっきりしないため1日中部屋でボッーとしていることもあるという深刻なお悩み相談です。ストレスに弱い体質というご自身からの訴えもありました。

胃腸の働きが弱くそのため体表からの発散が悪い体質を治すための漢方薬と自律神経を整えるレム(シイタケ菌糸体培養培地抽出物)をお勧めしました。

1週間後
朝の気分の塞がりが少し改善してきたようだ

2週間後
朝から動けるようになり頭が重い症状がなくなってきた。

30日後
頭に霧がかかっていたような不快な症状がなくなって、外出できるようになってとても嬉しいと喜ばれた。

2か月後
体調が良いので漢方薬は1日おきに服用するようにお勧め。レムは毎日飲みたい。レムを飲んでいると気持ちが落ち着きとても気分が良く、安心できるとのこと。

8か月後~現在
漢方薬を飲まなくても体調が良く安定している。レムは飲んでいると安心できるのでずっと続けている。不安な気持ちになった時にすぐ飲めるようにお守り代わりに感応丸(かんのうがん)を持ち歩いている。

まとめ

今回ご紹介した半夏厚朴湯や加味帰脾湯は更年期障害の悩みのごく一部に対応する漢方薬です。

更年期障害に使う漢方薬は検索してみると分かりますが、ご紹介した薬以外にもたくさん出てきます。ここでお伝えしたかった大切なことは、更年期の漢方薬を選ぶ時、行き当たりばったりに漢方薬を選ぶのではなく、漢方では更年期障害の症状をどのような体の原因で起こしていると考えているのか、病人の症状の虚実、長引く症状では瘀血の手当ても考慮することが大切です。

さらに、女性更年期障害では自律神経の不調和が多く見られます。河合薬局では自律神経を整えるレム(LEM=シイタケ菌糸体培養培地抽出物)を併用して喜ばれることが多くあります。
お困りの方は一度ご相談下さい。

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