更年期障害に現れる倦怠感を漢方薬で改善するための知識と具体例

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更年期障害の倦怠感に悩む女性のイメージ画像

更年期障害に現れる倦怠感を漢方薬で改善するための知識と具体例

あなたは更年期障害の倦怠感やだるい、憂うつ感、気分の落ち込みにお悩みではありませんか?現代女性は更年期障害の症状が長く続き、しかも激しい症状が現れやすいそうです。それは昔に比べて子育て+介護+仕事+更年期障害の四重苦の環境に見舞われるためです。更年期障害のだるい、眠い、やる気が出ない等の倦怠感、憂うつ感の改善に漢方薬をお試し下さい。

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更年期障害によく似た病気に注意

更年期障害に現れる倦怠感や憂うつ感は甲状腺機能障害など別の原因で似た症状を起こすことがありますので注意が必要です。

強い症状が長引く時は専門医を受診し他の病気が潜んでいないことを確認した上で漢方の体質改善に取り組むことをお勧めします。

更年期症状に対する漢方の考え方

漢方では更年期に現れる様々な症状を血熱(けつねつ)と呼ぶ考え方で改善を図ります。血熱とは血液の熱を体外に取り出せず滞った血液と共に熱がこもってしまう状態のことです。

私たちは食べ物を体の中で熱エネルギーに変えて体を維持しています。したがって体の中にはいつも熱が充満していますが、一方で余分な熱を体の外に取り出してバランスを取っています。

例えば、大便や小便は食べかすや水を取り出しているだけではなく体内の熱を外に取り出す手段です。また汗によって体表から熱を発散させて取り出しています。

さらに女性にとって一番重要なのが生理です。生理は出血によってたくさんの熱を体の外に取り出しているのです。更年期に差し掛かり生理の量が減ってきたり生理周期が乱れ不順になると熱を十分に取り出すことが出来ず体の中に血熱が増してくるのです。

すると体は血熱を他の場所から取り出そうとします。頭部上半身から「頭から湯気を立てる」ように熱気を吹き出しているのがほてりやのぼせです。

血液中の水分を絞り出すようにして血中の熱を取り出そうとしているのが流れるような汗が止まらないという症状です。カァーとして頭に血が上りイライラするのも血熱のせいで、脳の血の巡りが悪くなった状態です。

血熱が強い場合に現れる症状の改善方法は 更年期障害のイライラを改善する漢方薬の上手な選び方と具体例 をご覧下さい

だるい 倦怠感 気分の落ち込みは胃腸の働きにも原因が

それでは更年期障害に現れる倦怠感や憂うつ感、気分の落ち込みを漢方ではどのように考えているのでしょうか?

更年期障害に現れる倦怠感や憂うつ感、気分の落ち込みは前述の のぼせホテリ、イライラ症状より血熱の程度は軽いのですが倦怠感や憂うつ感、気分の落ち込み症状を抱えている方は元々胃腸の働きが弱い体質の方です。

漢方では陽気が乏しいと言いますが胃腸虚弱の方は皮膚表面への血の巡りが悪く体内の熱を皮膚から発散させる働きが弱いためです。

胃腸の良し悪し自己チェック

自分は胃腸が弱いと思っていない方にも試して頂きたいのが腹証(ふくしょう)の自己チェックです。

仰向けになって膝を立てた状態で指でお腹を押してみます。直接お腹に指を触れることが出来る服装であれば確認しやすいです。押す場所はみぞおち~おへそにかけてのラインで人差し指と中指の2本を立て、上から下に指を少しずつ移動させながら押してみて下さい。

やや強く押してみて痛みを感じたり不快な圧迫感を感じたり強い動悸打ちやお腹がゴロゴロ・チャプチャプ鳴ったりしませんか?お腹が冷たくありませんか?腹証チェックでお腹がチャプチャプゴロゴロ鳴る症状を胃内停水(いないていすい)と呼びます。

また、腹証チェックでみぞおち~おへそに押しながら指を少しずつ移動させて行くとドキンドキンの動悸打ちが強い場合も胃腸の働きが悪い証拠です。

更年期障害の倦怠感 憂うつ感 気分の落ち込みに加味帰脾湯

更年期障害に現れる倦怠感が改善した女性のイメージ画像腹証チェックで胃内停水の症状があったり普段から食欲がないなど胃腸の働きが弱い方にお勧めしたいのが加味帰脾湯(かみきひとう)です。

加味帰脾湯は、前述の血熱が原因で現れるカァーとするイライラするなどの症状がある場合にもよいでしょう。

半夏厚朴湯を併せて飲むとよい

胃腸の働きが弱く皮膚表面から熱を取り出す力が弱い原因で起こる更年期障害の倦怠感 憂うつ感 気分の落ち込み症状を早く改善するために発散を手助けする目的で加味帰脾湯に半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を併せて飲むことをお勧めします。

半夏厚朴湯は喉の痞えや胸の違和感を感じる時にもよい漢方薬です。

こちらもご覧下さい 更年期障害に半夏厚朴湯がよく効く体質と原因、症状の見きわめ

自律神経を整える体質改善にレム(LEМ)

更年期障害に現れる倦怠感や憂うつ感の改善に、胃腸の働きを高め皮膚から熱を発散させる働きを援けるのが漢方の役割です。

もう一つ、自律神経と免疫を調える体質改善に河合薬局ではレム(LEМ)をお勧めしています。私たちは体の働きを調整する自律神経とホルモンの分泌をつかさどる内分泌系、外から侵入する異物から体を守る免疫系の3つの働きで生体恒常性(良い体のバランス)を保っています。

ところが現代人は強いストレスによって体の恒常性のバランスを取ることが出来ず不調を訴える方が多いのです。ストレスが多くなると自律神経のバランスが乱れます。するとホルモンバランスが乱れ、さらに生体恒常性が崩れると免疫系も乱れ免疫低下や免疫の不調和が原因のアレルギー症状を起こしやすくなります。

河合薬局はこれら自律神経・内分泌系・免疫系、のバランスを整え自分自身で病気を治せる体作り、再発を防げる体作り、さらには病気を予防できる体作りのために椎茸菌糸体培養培地抽出物LEM(レム)を毎日摂るようにお勧めしています。

60代女性の相談例 倦怠感とやる気が出ない

60代女性の相談例です。1年前にめまい、立ちくらみと貧血症状を起こし体力に自信がなくなってしまったそうです。やる気が失せて外出する気力も低下し朝、気分が落ち込んですっきりしないため1日中部屋でボッーとしていることもあるという深刻なお悩み相談です。ストレスに弱い体質というご自身からの訴えもありました。

胃腸の働きが弱くそのため体表からの発散が悪い体質を治すための漢方薬と自律神経を整えるレム(シイタケ菌糸体培養培地抽出物)をお勧めしました。

1週間後
朝の気分の塞がりが少し改善してきたようだ

2週間後
朝から動けるようになり頭が重い症状がなくなってきた。

30日後
頭に霧がかかっていたような不快な症状がなくなって、外出できるようになってとても嬉しいと喜ばれた。

2か月後
体調が良いので漢方薬は1日おきに服用するようにお勧め。レムは毎日飲みたい。レムを飲んでいると気持ちが落ち着きとても気分が良く、安心できるとのこと。

8か月後~現在
漢方薬を飲まなくても体調が良く安定している。レムは飲んでいると安心できるのでずっと続けている。不安な気持ちになった時にすぐ飲めるようにお守り代わりに感応丸(かんのうがん)を持ち歩いている。

まとめ

更年期障害に現れる倦怠感やだるい、眠い、やる気が出ないなどの症状に対応する漢方薬はご紹介した以外にもたくさんあります。

お伝えしたいのは、これらの症状が起こる原因を漢方ではどのように考えて改善しようとしているのか、また長引く症状には瘀血(おけつ)と呼ぶ血液の流れの滞りを治す漢方薬も必要な場合があります。お困りの方はご相談下さい。

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