更年期障害のイライラを改善する漢方薬の上手な選び方と具体例
更年期障害のイライラを改善する漢方薬の上手な選び方と具体例
あなたは更年期のイライラをなんとか治したいと思っていませんか?
男性、女性を問わず更年期の年齢に差し掛かる頃に多いお悩み症状の一つがカァーとして頭に血が上りイライラする、また逆にプチうつでやる気が起きないなどの神経症状です。
今回はなんとかしたい更年期のイライラを治す漢方薬をお教えします。ぜひあなたの悩み解決に漢方をお役立て下さい。
更年期のイライラは血液中の熱が原因?
私達の血液は体内で栄養を運ぶと同時に熱も一緒に循環させています。皮膚表面の体温は36℃程度ですが大量の血液を循環させている肝臓は38℃を超える温度があるそうです。脳の温度も38℃位だそうで、血液中の熱はそれ以上あるかもしれません。
漢方の症状 血熱とは
漢方では血熱(けつねつ)と呼ぶ症状があります。血熱とは血液循環が低下して熱を運ぶことが出来ず血液中の熱が増して体に負担をかける症状のことです。
更年期には血熱が増す
更年期の年齢に差し掛かると私たちの体は血熱を体の外に十分に取り出すことが出来なくなってきます。
女性であれば生理による出血で血熱を取り出す働きが低下し、男性であれば腎虚(じんきょ)と呼ぶ血液・体液を巡らせる力が衰えて来るためです。
イライラの原因は血熱
体に血熱が増して来ると体は熱を取り出しやすい所から懸命に取り出そうとします。「頭から湯気を立てる」と言いますが一番熱気が集まる頭部、上半身から熱気を吹き出しカァーとして頭に血が上りイライラする症状は血熱のせいで脳の血流が滞った結果起こしている症状としてとらえることが出来ます
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更年期のイライラにお勧め漢方薬
一番のおススメは抑肝散陳皮半夏(よくかんさんちんぴはんげ)です。
抑肝散陳皮半夏に配合されている柴胡(さいこ)は血熱を冷まし、釣藤鈎(ちょうとうこう)は、胃の働きが弱く熱気が上がって来る状態を散じます。さらに頭内の血管拡張、降圧作用があります。
ヒステリー症状が強い時には
更年期でイライラが激しくヒステリー症状のような場合は抑肝散陳皮半夏に芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を併せて飲むと緊張状態が和らぎイライラが早く鎮まる筈です。
長引く更年期イライラには瘀血の改善も
私たちの体は悪いところがあるとその場所に血液を集めて自力で治そうとします。新鮮な血液がスムーズに届くかどうかが自然治癒力が活発に働くかどうかの決め手です。
ところが瘀血(おけつ)が血液の流れを滞らせているとせっかくの自然治癒力が上手く発揮されません。長引く更年期のイライラを改善するためには症状を改善する漢方薬と瘀血を治す漢方薬を併せて飲むことが大切です。
瘀血を治すことが体に備わっている自然治癒力を高めて治そうとする力を活発にするのです。
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