ストレスの胃痛を改善する漢方薬の知識と処方例
ストレスの胃痛を改善する漢方薬の知識と処方例
あなたはストレスが原因で起こる胃痛にお悩みではありませんか?ストレスを我慢する人ほど胃痛を起こしやすいそうですがストレス胃痛はストレスの刺激によって交感神経と副交感神経のバランスが乱れ胃酸分泌の過剰や胃の血流が低下し胃粘液が減るため胃痛を起こします。そこで今回はストレスが原因の胃痛を改善する漢方薬の選び方と具体例、自律神経の不調和を調えるレムについてお届けします。
ストレスの胃痛 漢方の考え方
漢方ではストレスが原因の胃痛を胃の機能が低下した状態、胃気の滞りと考えて治療法を決めます。市販の胃薬は胃酸の分泌を抑えたり胃酸を中和して胃の内側の炎症症状を緩和する対症療法であるのに対して漢方治療は胃の内側に症状が及ぶ前に原因を治し症状の予防を目指す手当て法です。
ストレス胃痛の原因を腹証の自己チェックで確認
ストレス胃痛の原因を自分で確認することが出来るのが腹証(ふくしょう)の自己チェックです。やり方は仰向けになり膝を立てた状態で図の位置を参考に指でお腹を押してみます。直接お腹に指を触れることが出来る服装であれば確認しやすいです。
腹証自己チェックのポイント
押す場所はみぞおち~おへそにかけてのラインで人差し指と中指の2本を立て、上から下に指を少しずつ移動させながら押してみて下さい。やや強く押して痛みを感じたり不快な圧迫感を感じたり強い動悸打ちやお腹がゴロゴロ・チャプチャプ鳴ったりしませんか? お腹が冷たくありませんか?
腹証チェックでお腹がチャプチャプゴロゴロ鳴る症状を胃内停水(いないていすい)と呼び胃腸の働きが悪いことを表わしています。腹証チェックでみぞおち~おへそに押しながら指を少しずつ移動させて行くとドキンドキンの動悸打ちが強い場合も胃腸の働きが悪い証拠です。
冷えのストレス胃痛に人参湯
腹証チェックでみぞおちから下の(5)(4)あたりを押すと痛みを感じたりドキンドキンの動悸打ちが強かったり、お腹を触ると冷たい場合は胃腸が冷えて働きが悪い証拠です。
これらの症状があってストレスの胃痛や下痢でお悩みの場合は人参湯(にんじんとう)をお試し下さい。人参湯を温かいお湯で飲みしばらくしてお腹が温まって来れば最良です。
女性に特有のお悩み 生理不順で胃痛と下痢を改善する漢方薬の処方例 も参照して下さい
みぞおちの差し込み痛に四逆散
みぞおち付近のキリキリ痛や差し込み痛の症状があり、腹証の自己チェックで(6)(7)辺りや右の肋骨に沿った辺りを押すと硬く痛みを感じる場合は四逆散(しぎゃくさん)をお試し下さい。
四逆散は胆石症の疝痛にお勧めしても喜ばれることがあります。強い痛み症状の他に腹痛や下痢でシブリ腹、動悸や咳の症状が現れることもあります。
まとめ
あなたの症状に合わせたストレスが原因の胃痛を改善する漢方薬を選ぶ際には胃の働きと腸の働きの強弱を見極めることが大切です。お困りの方は一度ご相談下さい。
ストレスに強い体作りレム(LEМ)
ストレスが原因の胃痛を改善する体質改善に河合薬局ではレム(LEМ)をお勧めしています。
私たちは体の働きを調整する自律神経とホルモンの分泌をつかさどる内分泌系、外から侵入する異物から守る免疫系の3つの働きで生体恒常性(良い体のバランス)を保っています。ところが現代人は強いストレスによって体の恒常性のバランスを取ることが出来ず不調を訴える方が多いのです。
ストレスが多くなると自律神経のバランスが乱れます。するとホルモンバランスが乱れ、男性であれば若年寄のように弱々しく、女性であれば生理不順を起こしたり若い女性でも更年期のような症状を起こすことがあります。さらに生体恒常性が崩れると免疫系も乱れ免疫低下や免疫の不調和が原因のアレルギー症状を起こしやすくなります。
河合薬局はこれら自律神経・内分泌系・免疫系、のバランスを整え自分自身で病気を治せる体作り、再発を防げる体作り、さらには病気を予防できる体作りのために椎茸菌糸体培養培地抽出物LEM(レム)を毎日摂るようにお勧めしています。