ストレスの不眠を解消する漢方薬の知識と処方例
ストレスの不眠を解消する漢方薬の知識と処方例
あなたはストレスによる不眠でお悩みではありませんか?ストレスが原因で目が冴えて眠れなかったり寝床に入ってもなかなか寝付けなかったり眠りが浅く夢ばかり見たりなど、不眠の悩みを改善することは心身の回復とストレスに負けない体作りのために大切です。そこで今回はストレスが原因で起こる不眠を改善する漢方薬の知識と処方例、自律神経のバランスを整えるレム(LEM)についてお届けします。
ストレス不眠 漢方の考え方
ストレスによる不眠を漢方では血熱(けつねつ)が原因で脳の血流が滞っている状態と捉えて治療方法を考えます。血熱とは血液中の熱が循環が出来ず滞る状態を指します。
「頭に血が上る」と言いますが、私たちは昼間、頭に血が上った状態で頭に血を巡らせて活動しています。それが夜になり体が寝る体制になると頭に上っていた血が下に降りて脳の血の巡りが減り、脳や体を休息させる準備が整うのです。
ところがストレス不眠でお悩みの方は寝る時刻になっても頭に血が上った状態が続き、血熱で血流が滞り、脳や体を休息する体制が整っておらずぐっすり眠ることが出来ないのです。
ストレス不眠には血熱を鎮める酸棗仁
サネブトナツメの種子、酸棗仁(さんそうにん)は肝熱血熱、驚悸健忘、少津口乾、体虚多汗、強壮鎮静の効果があります。ストレスでイライラ、カリカリし頭に血が上り脳の血流が悪くなって血熱を生じている状態を鎮める効果に優れています。
血熱が強いストレス不眠の漢方薬
酸棗仁が配合された代表的な漢方薬に酸棗仁湯(さんそうにんとう)があります。ストレスが原因で血熱が強い不眠には酸棗仁湯を試してみて下さい。
胃腸が弱い方のストレス不眠の漢方薬
胃腸の働きが弱い方は栄養を身に付けたり血液を巡らせる力が弱いためにストレスに弱い体質があります。胃腸が弱い方のストレス不眠には、胃腸の働きを援け血熱を鎮める温胆湯(うんたんとう)をお勧めします。
自律神経とストレス
自律神経の交感神経と副交感神経は常にバランスをとっています。交感神経と副交感神経は片方が優位になると片方は控えめになり、シーソーのようにバランスをとっているのです。
交感神経と副交感神経のバランスはストレスや、環境、感情など内外からの条件で微妙に変化し、私達は常に知らないうちに上手に調節しながら良い状態を維持して生活をしてます。
ところが交感神経と副交感神経のバランスが狂い、自律神経が大きく偏ってしまうと、バランスを元に戻せなくなりなり、体や心にひずみが生じ心身の健康に悪影響を及ぼします。
自律神経を整えるレム(LEM)
レムとはシイタケ菌糸体培養培地抽出液のことです。レムは免疫低下や免疫力過剰、免疫の乱れによって引き起こされる体の不調にお勧めしています。「免疫系」「内分泌系」「自律神経系」は繋がっていますので、免疫を調整することで司令塔の役割である自律神経へ働きかけ交感神経と副交感神経のバランスを整えます。このことは健康な体の状態を保つことに繋がります。
レムを常用することで免疫機構が正しく機能し、しっかり自律神経が働くような体作り、疲労原因物質を排除できる体を目指します。
ストレス不眠と生活習慣
頑張りすぎないこと。頑張りすぎたと思ったらリラックスする方法をとりましょう。そのためには早めに休むこと。夜の10時から11時には寝るようにします。また深い眠りにつくためにも寝る前はスマホやテレビ、パソコンは止めましょう。
緊張とリラックスのバランスが大切なので、メリハリのある生活、規則正しい生活をおくれるようにしましょう。また自分が楽しくなる趣味、おけいこ事、散歩、運動などで気持ち良く過ごせる時間を見つけましょう。