バセドウ病の不眠を改善する漢方薬の知識と処方

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バセドウ病の不眠で悩む女性のイメージ画像

バセドウ病の不眠を改善する漢方薬の知識と処方

あなたは甲状腺機能亢進症バセドウ病が原因の不眠症にお悩みではありませんか?バセドウ病の症状には神経が高ぶり眠りが浅く寝付きが悪い悩みがあります。よい眠りは心身の回復とバセドウ病の改善に大切です。今回はバセドウ病が原因で起こる不眠を改善する漢方薬の知識と処方例、さらにバセドウ病の自己抗体(TSHレセプター抗体)を正常化するために自律神経と免疫を整える対策法をお届けします。

バセドウ病相談方法、費用、FAQ

不眠 漢方の考え方

漢方では不眠を夜になっても頭に血が上った状態を治すという考え方で手当て法を決めます。

私たちは昼間、頭に血を巡らせて活動しています。夜になり寝る時刻になると頭に上っていた血が下に降りて脳の血の巡りが減り、脳や体を休息させる準備が整うのです。

ところが不眠でお悩みの方は寝る時刻になっても頭に血が上った状態が続いているため、脳や体を休息する体に整っておらずぐっすり眠ることが出来ないのです。

バセドウ病が原因の不眠

バセドウ病は甲状腺機能が亢進して働きが活発になり過ぎている状態です。甲状腺ホルモンはアクセルの役割をするホルモンのためホルモンが過剰に分泌されてアクセルが踏みっぱなしの心身状態となり動悸、息切れ、眠れないなどの体全体に機能亢進の症状が現れます。

体の機能亢進状態が続くと体の中の熱のこもりがいっそう激しくなり、血熱(けつねつ)と呼ぶ血液の熱を体外に十分に取り出す働きが追い付かず、血熱によって夜になっても頭に血が上った状態が続くためにバセドウ病が原因の不眠が起こると漢方では考えています。

バセドウ病の不眠にお勧めの漢方薬

バセドウ病の動悸を改善する漢方薬で不安を取り除く知識と処方例でお届けしましたが、バセドウ病の初期では心身の機能が活発なため血熱の症状が現れます。

血熱を取り出せず熱が深くに及ぶと動悸の他にもカッカッと暑くなったりゾクゾク寒気がしたり、顔ばかりが火照ったり上半身の汗が止まらない、イライラや夢にうなされたりなどの神経症状が現れることがあります。

そのような血熱が強く表れるバセドウ病の不眠には柴胡加龍骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)をお試し下さい。

バセドウ病の動悸を改善する漢方薬で不安を取り除く知識と処方例 も参考にお読み下さい

心身が疲労して眠れない症状に酸棗仁

酸棗仁(さんそうにん)はサネブトナツメの種子で肝熱血熱、驚悸健忘、少津口乾、体虚多汗、強壮鎮静の効果があります。

酸棗仁が配合された代表的な漢方薬に酸棗仁湯(さんそうにんとう)があります。前述のとおりバセドウ病が原因で血熱による心身症状を治すために柴胡加竜骨牡蠣湯を飲みながら酸棗仁湯を併用してみるとよいと思います。

バセドウ病の治癒と自己抗体

自己抗体をご存じですか?あまり聞き慣れないかもしれませんが、自分自身の体内で細菌やウイルスから守るべき抗体が免疫の乱れによって作られ自分自身を攻撃してしまうのが自己抗体です。

バセドウ病の治療には甲状腺ホルモン(FT4,FT3)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)を安定させる事が大切ですが、さらに大切なのはバセドウ病の原因である自己抗体(TRAb)を正常化することです。

自己抗体TSHレセプター抗体(TRAb)

バセドウ病の自己抗体はTSHレセプター抗体(TRAb)です。自分自身のTSHレセプターを異物とみなし、抗体を作ってしまうことでTSH値が低いのに自己抗体(TRAb)がTSHレセプターをたえず刺激し、甲状腺ホルモンを多量に分泌させてしまいます。

自己抗体はストレス、体の冷え、加齢などから引き起こされた免疫の乱れが原因のため毎日の生活習慣を見直すことが重要です。

甲状腺の悩み解決にレム(LEM)

シイタケ菌糸体培養培地のイメージ画像レムとはシイタケ菌糸体培養培地抽出液のことです。免疫力を調整し免疫低下や免疫力過剰、免疫の乱れによって引き起こされる体の不調にお勧めします。

免疫はもって生まれた機能ですがとてもナイーブな働きです。ストレス・寝不足・疲れ・体の冷えによって免疫機能に乱れが生じ自己抗体が生まれやすくなります。

レムを常用することで免疫機構が正しく機能し自己抗体が出来ないような体作り、異物を排除できる体作りを目指します。

自律神経を整えて質の良い眠り

頑張りすぎないこと。頑張りすぎたと思ったらリラックスする方法をとりましょう。リラックスによって漢方の効き目も良くなります。そのためには早めに休むことです。

緊張とリラックスのバランスが大切です。メリハリのある生活、規則正しい生活を送るようにしましょう。自分が楽しくなる趣味、おけいこ事、散歩、運動などで気持ち良く過ごせる時間を見つけましょう。

ブルーライト禁止

夜10時から11時には寝るようにして、夜休む前のブルーライトを見るのは止めましょう。ブルーライトはパソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明です。

ブルーライトは可視光線の中で380nmから495nmの青色の光で、もっともエネルギーが高く、眼の角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。眠れないからと画面を見ていたらますます眠れなくなるので注意しましょう。

相談例 自己抗体が正常値に改善

バセドウ病 50代の男性の相談例です。ご本人が掲載を快諾して下さいました。バセドウ病でお悩みの方の希望になれば幸いです。
約半年前、体調が悪いが原因がわからず、内科、心療内科など病院を転々とし、やっとバセドウ病の診断を受け、3日前からメルカゾールを服用し始めた。当店で以前漢方薬を服用した事があるので、何か併用できる薬がほしいとご来店。主訴は微熱、動悸がする、だるい。仕事も忙しく、ストレスも感じやすいとのこと。
河合薬局で免疫の乱れを改善しバセドウ病の原因である自己抗体を減らす目的と症状を抑えるためLEMと漢方薬をお勧めしました。

初回の検査数値

TSH (甲状腺刺激ホルモン、正常値 0.2~4.5)→ 0.01
TRAb (抗TSHレセプター抗体、 正常値 2.0未満) → 6.9
FT4 (遊離サイロキシン、正常値 0.8~1.6) → 3.25
FT3 (遊離トリヨードサイロニン、正常値 2.2~4.3)→ 9.0
ALT (アラニンアミノトランスフェラーゼ 、正常値 10~42) → 32
AST (アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ正常値 13~30) → 25

2週間後 TSHが改善

TSHが初回に比べ9倍に上昇。これはTRAb(抗TSHレセプター抗体)が下がってきていることが推測され、たいへんよい傾向だと考えられる。ご本人の自覚症状も改善され、動悸はまだあるものの、だるさと微熱は軽減されました。
TSH 0.09
FT4 2.5
FT3 8.4
ALT 31
AST 23

5週間後 肝機能の数値が上昇

生ものは食べていないが、甲状腺治療薬の副作用で肝機能が上昇したのか、動悸はないがだるさはある。メルカゾール1日3錠から2錠に減った。漢方薬は休止しLEMは継続して頂く。
TSH 0.03
FT4 0.92
FT3 3.0
ALT 71
AST 38

2ヶ月後 肝機能が正常値に改善

経過が良いのでメルカゾール1日2錠から1錠に減った。LEMを1日1回1/2袋のを継続。
FT4 0.78
FT3 3.0
ALT 32
AST 25

3ヶ月後 自己抗体のTRAbが正常値に

TSHが正常値より少し高いが FT4、FT3、自己抗体のTRAbは正常値内になりました。お酒を飲む機会があるがほとんど飲まずに過ごし体調も良い。メルカゾールは2日1錠に減薬 、 体調が良いので LEMを継続。
TSH 5.24
TRAb 2.0
FT4 1.01
FT3 2.9
ALT 26
AST 24

5ヶ月後 メルカゾールが7日で2錠の服用に減少

検査値はすべて正常値内に改善。メルカゾールは1週間に2錠に減薬。LEMを継続。
TSH 2.07
TRAb 0.9
FT4 1.13
FT3 3.0

8ヶ月後 バセドウ病が治癒 自己抗体が1/8に減少

検査値はすべて正常値内。
相談当初は通勤の駅の階段を上るのも動悸がして大変だったそうですが、8ヶ月後、検査数値はすべて正常内、自己抗体は初回検査値の8分の1になりました。ドクターから寛解との言葉。メルカゾールなくても良いといわれました。
TSH 3.54
TRAb 0.8
FT4 1.21
FT3 3.4
休日には1,000m級の山にトレッキングできるほど体調が回復しました。ストレスに気を付けながら今もLEMは服用中です。
LEMの服用で バセドウ病の自己抗体が正常値内になり、症状もなくなりました。さらに、今年は花粉の飛散量が多かったのですが、花粉症も薬を服用せずに楽に過ごせました。これもLEMの免疫調整力の賜物だと思います。

まとめ、相談希望の方へ

バセドウ病の症状を抑える治療は大切ですが、一方で自分自身の免疫力を整えることがその先にある完治に向けた取り組みにつながることをお知らせしたいと思います。現在の治療法と河合薬局がお勧めする2段構えの漢方体質改善を併用して自然治癒力を高めバセドウ病の克服に取り組んでみてはいかがでしょうか。お困りの方はご相談下さい。

バセドウ病相談方法、費用、FAQ

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