バセドウ病で喉のつかえや違和感にお勧め漢方薬

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バセドウ病で喉の痞えに苦しむ女性のイメージ画像

バセドウ病で喉のつかえや違和感にお勧め漢方薬

あなたは甲状腺機能亢進症のバセドウ病で喉が痞えたり喉の違和感にお悩みではありませんか?バセドウ病で喉が腫れて飲み込みが悪くなることはありませんが喉の痞えや違和感は多い悩みです。そこで今回はバセドウ病の喉の痞えや違和感を改善する漢方薬の知識と処方例、さらにバセドウ病の自己抗体TSHレセプター抗体を自力で減らすために免疫を調える生活習慣と食事法のアドバイスをお届けします。

バセドウ病相談方法、費用、FAQ

バセドウ病が原因の喉の痞え違和感

甲状腺は蝶ネクタイのような形をしています。バセドウ病が原因で喉が痞えたり違和感を感じる症状は甲状腺が腫れることが原因です。

バセドウ病の症状 漢方では

バセドウ病は甲状腺の働きが活発になり過ぎている状態です。甲状腺ホルモンは車のアクセルの役割をするホルモンです。バセドウ病になるとホルモンが過剰に分泌されアクセルが踏みっぱなしの体で機能が亢進状態になり、血液循環も激しくなり体に熱の滞りを生じて心臓の働きが早くなる頻脈、動悸、息切れなどの症状が起こります。

バセドウ病 喉の痞え 漢方では血熱

前述のようにバセドウ病では体の機能が亢進状態になっているため体の中の熱のこもりが激しくなり、血熱(けつねつ)と呼ぶ血液の熱を体外に取り出す働きが追い付かず、滞った血液と血液の熱が増して熱の滞りが強くなるため喉の腫れ、痞え、違和感が現れると考えて漢方の手当てをするのがよいでしょう。

血熱を治す基本は小柴胡湯

血熱を治すためには柴胡(さいこ)が配合された漢方薬を使います。代表的なものが小柴胡湯(しょうさいことう)です。

小柴胡湯は血液が栄養不足を起こし加えて体内の熱を皮膚から発散させる働きが衰えるため血熱が増して胸隔に熱が滞る症状を治す漢方薬です。

食道筋の絞搾に半夏厚朴湯

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は胃腸が弱いため皮膚からの発散が低下し胸膈に熱が鬱滞して心気が弱まって胃腸への血流が滞るため焼き肉の切れが痞えた感じ(食道筋の絞搾)の症状によく効く漢方薬です。

バセドウ病 喉の痞えの漢方薬

上記のように漢方ではバセドウ病が原因で起こる喉の痞えは、胃腸の働きが悪いために血熱して胸隔に熱が滞り心気も乏しいために下行血流の滞りで胃腸機能が低下し食道筋の絞搾を起こしているのが原因と考えて治療するのがよいでしょう。

河合薬局のおすすめは小柴胡湯と半夏厚朴湯を併せた柴朴湯(さいぼくとう)です。

バセドウ病 喉の痞えに瘀血の改善も大切

バセドウ病が原因で起こる喉の痞えは病気が長引いて胃腸機能が低下し血液が滞ることが原因です。喉の痞えを治すための漢方薬を飲むことに加えて、治りを妨げている瘀血(おけつ)を治すことが大切です。

瘀血とは血液の流れが滞る状態を言います。私たちの体は悪いところがあるとその場所に血液を集めて自力で治そうとします。新鮮な血液がスムーズに届くかどうかが自然治癒力が活発に働くかどうかの決め手です。

ところが瘀血が血液の流れを滞らせているとせっかくの自然治癒力が上手く発揮されません。ですから、症状を改善するための漢方薬と瘀血を治す漢方薬を併せて飲むことが症状を改善するために大切な場合が多くあります。

バセドウ病を自力で治すために

バセドウ病を自力で治すためには甲状腺ホルモン(FT4,FT3)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)を安定させる事は大切ですが、さらに重要なのはバセドウ病の原因になっている自己抗体(TRAb)を下げることです。バセドウ病を自力で治すために河合薬局がお勧めする生活習慣の改善とレム(LEM)についてお届けします。

自己抗体TSHレセプター抗体(TRAb)

バセドウ病の自己抗体のひとつにTSHレセプター抗体(TRAb)があります。これは免疫の乱れによって自己と非自己の区別が出来なくなり、自分自身のTSHレセプターを異物とみなし抗体を作ってしまいます。この自己抗体(TRAb)はTSH値が低いのにTSHレセプターを絶えず刺激し甲状腺ホルモンを多量に分泌させます。

甲状腺の悩み解決にレム(LEM)

シイタケ菌糸体培養培地のイメージ画像レムはシイタケ菌糸体培養培地抽出液のことです。免疫力を調整し免疫低下や免疫力過剰、免疫の乱れによって引き起こされる体の不調にお勧めします。

免疫はもって生まれた機能ですがとてもナイーブな働きです。ストレス・寝不足・疲れ・体の冷えによって免疫機能に乱れが生じ自己抗体が生まれやすくなります。レムを常用することで免疫機構が正しく機能し自己抗体が出来ないような体作り、異物を排除できる体作りを目指します。

河合薬局のバセドウ病相談では、つらい症状を改善するための漢方薬と自己抗体を正常化しバセドウ病の根本解決を目指すレムの併用でお喜びの声を多く頂いています。

ストレスで自律神経が乱れる

少しのストレスは私達の体にとってスパイスと言われますが、ストレスが大きくなればそうとも言っていられません。自律神経はシーソーのように交感神経と副交感神経がバランスをとっています。しかし大きなストレスの継続は自律神経のバランスを崩してしまいます。

特にバセドウ病はストレスを受けると色々な症状が出やすくなる傾向があります。そこで毎日の生活を送る上でストレスの軽減が大切です。

リラックスするためには

頑張りすぎないこと。頑張りすぎたと思ったらリラックスする方法をとりましょう。自分が楽しくなる趣味、おけいこ事、散歩、運動などで気持ち良く過ごせる時間を見つけましょう。

また急にイライラした、あせりが出た時には深呼吸がお勧めです。深い呼吸は交感神経の働きを抑制して副交感神経を優位にさせる働きがああります、さらに血行の促進効果があります。是非とも実践してください。

お勧めは腹式呼吸、10秒くらいかけて口から息を吐きます。そして 5秒くらいかけて鼻から息を吸い込みます。これを10回ほど繰り返すとリラックスします。毎日の習慣にするとさらに良いでしょうね。1日3回はお続けください。

相談例 自己抗体が正常値に改善

バセドウ病 50代の男性の相談例です。ご本人が掲載を快諾して下さいました。バセドウ病でお悩みの方の希望になれば幸いです。
約半年前、体調が悪いが原因がわからず、内科、心療内科など病院を転々とし、やっとバセドウ病の診断を受け、3日前からメルカゾールを服用し始めた。当店で以前漢方薬を服用した事があるので、何か併用できる薬がほしいとご来店。主訴は微熱、動悸がする、だるい。仕事も忙しく、ストレスも感じやすいとのこと。
河合薬局で免疫の乱れを改善しバセドウ病の原因である自己抗体を減らす目的と症状を抑えるためLEMと漢方薬をお勧めしました。

初回の検査数値

TSH (甲状腺刺激ホルモン、正常値 0.2~4.5)→ 0.01
TRAb (抗TSHレセプター抗体、 正常値 2.0未満) → 6.9
FT4 (遊離サイロキシン、正常値 0.8~1.6) → 3.25
FT3 (遊離トリヨードサイロニン、正常値 2.2~4.3)→ 9.0
ALT (アラニンアミノトランスフェラーゼ 、正常値 10~42) → 32
AST (アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ正常値 13~30) → 25

2週間後 TSHが改善

TSHが初回に比べ9倍に上昇。これはTRAb(抗TSHレセプター抗体)が下がってきていることが推測され、たいへんよい傾向だと考えられる。ご本人の自覚症状も改善され、動悸はまだあるものの、だるさと微熱は軽減されました。
TSH 0.09
FT4 2.5
FT3 8.4
ALT 31
AST 23

5週間後 肝機能の数値が上昇

生ものは食べていないが、甲状腺治療薬の副作用で肝機能が上昇したのか、動悸はないがだるさはある。メルカゾール1日3錠から2錠に減った。漢方薬は休止しLEMは継続して頂く。
TSH 0.03
FT4 0.92
FT3 3.0
ALT 71
AST 38

2ヶ月後 肝機能が正常値に改善

経過が良いのでメルカゾール1日2錠から1錠に減った。LEMを1日1回1/2袋のを継続。
FT4 0.78
FT3 3.0
ALT 32
AST 25

3ヶ月後 自己抗体のTRAbが正常値に

TSHが正常値より少し高いが FT4、FT3、自己抗体のTRAbは正常値内になりました。お酒を飲む機会があるがほとんど飲まずに過ごし体調も良い。メルカゾールは2日1錠に減薬 、 体調が良いので LEMを継続。
TSH 5.24
TRAb 2.0
FT4 1.01
FT3 2.9
ALT 26
AST 24

5ヶ月後 メルカゾールが7日で2錠の服用に減少

検査値はすべて正常値内に改善。メルカゾールは1週間に2錠に減薬。LEMを継続。
TSH 2.07
TRAb 0.9
FT4 1.13
FT3 3.0

8ヶ月後 バセドウ病が治癒 自己抗体が1/8に減少

検査値はすべて正常値内。
相談当初は通勤の駅の階段を上るのも動悸がして大変だったそうですが、8ヶ月後、検査数値はすべて正常内、自己抗体は初回検査値の8分の1になりました。ドクターから寛解との言葉。メルカゾールなくても良いといわれました。
TSH 3.54
TRAb 0.8
FT4 1.21
FT3 3.4
休日には1,000m級の山にトレッキングできるほど体調が回復しました。ストレスに気を付けながら今もLEMは服用中です。
LEMの服用で バセドウ病の自己抗体が正常値内になり、症状もなくなりました。さらに、今年は花粉の飛散量が多かったのですが、花粉症も薬を服用せずに楽に過ごせました。これもLEMの免疫調整力の賜物だと思います。

まとめ、相談希望の方へ

バセドウ病の症状を抑える治療は大切ですが、一方で自分自身の免疫力を整えることがその先にある完治に向けた取り組みにつながることをお知らせしたいと思います。現在の治療法と河合薬局がお勧めする2段構えの漢方体質改善を併用して自然治癒力を高めバセドウ病の克服に取り組んでみてはいかがでしょうか。お困りの方はご相談下さい。

バセドウ病相談方法、費用、FAQ

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